第１２２回例会　（2008年４月）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　小沢昭一さん　　　　　　　　　　木藤義一さん

　　ラジオ番組での独特の話芸や一人芝居などで知られる俳優小沢昭一さんが、今まで舞台から伝えられなかったメッセージを、自分が生まれた昭和４年から終戦の昭和２０年８月１５日までの昭和という時代（戦争体験）を当時の歌と共に語るハーモニカのコンサート
　「東京行進曲」、「二人は若い」といった懐かしい流行歌から、童謡「あめふり」又、軍国少年となって歌わざるを得なかった軍歌まで全１８曲余りを１時間４０分の時間にのせて、自分史を語り歌います。
　その中での曲「ハーモニカのブルース」は、戦中から戦後にかけて少年時代をすごした、実体験をベースにし、敗戦から間もない焦土に立ち、無性にハーモニカが欲しくなった小沢少年の心情が凝縮されている。

　戦争をはさんで価値観がひっくり返った世代の言葉にならない思い、それを代弁してくれたのがハーモニカの響だけだった。
　ハーモニカは、僕にとって戦争から解放された平和の象徴のようなもの。
　昭和一けた世代だからこそ、今伝えたいものがある。
　ハーモニカとともにつむぐ小沢昭一的こころとは・・・

　昭和に生まれ、戦争を乗り越え、昭和を目一杯生きてきた男が”僕の昭和史”をつぶやき、昭和をうたう。
　「昭和の流行歌、童謡、唱歌に、ぼくは心を洗われ、元気をもらっています」
　さて、流れくるピアノの調べ。
　小沢昭一、ハーモニカを手に、のっそりと登場。


　出　演：小沢昭一
　ピアノ：木藤義一　

　　感想文集から
○お元気な小沢昭一さんの素敵な生の舞台を観られて本当に幸せな時間を過ごすことが出来ました。懐かしい歌や楽しいお話でしたが、特に心に残ったのは「戦争は嫌いだ！」と声をつまらせ涙を流されていらしたお姿です。虹に出演して戴きありがとうございました。感謝いたします。　　　　　　　あこがれ

○とても楽しい舞台でした。と云うよりも、心の中に何かしみ込んでくる様な形で一緒に歌が口づさめて良かった。昭和初期から、童謡、流行歌とハーモニカの音色すてきでした。最後は、反戦のメッセージを語って下さって、感慨深い想いでした。いつまでもお元気でいてください。　　産直センター

○小沢昭一さんのトークのはぎれのよさ、とても楽しかったです。。終戦後東京に帰る時の苦労話、焼け野原の様子、その中でもたくましく生きて来られたお話が心に残りました。ハーモニカがなつかしく楽しく、力強いお話、ありがとうございました。　　あこがれ

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